『「技術書」の読書術』を読んでみた - 選び方からアウトプットまで、達人のコツ

株式会社テイクーワンのK.Kです。
アプリケーションサーバーに携わる業務を行っております。

今回は、読書術について紹介したいと思います。ITエンジニアのIPUSIRONさんと増井敏克さんが書かれた『「技術書」の読書術』を読んでみて学びになった個所を紹介したいと思います。技術書の読書方法を教えている本は見たことがないため、興味を持ち読んでみましたがかなり参考になりました。

「『3』の発想」 ~1つのテーマで3冊の本を読む~

技術書を読む際に1つのテーマに対して視点の異なる3冊を選んで読み比べる方法を提案しています。私の積読癖を解消するヒントとして、試してみた感想をまとめます。まず、この発想の核心は「比べて、使い分ける」ことにあります。例えば、プログラミング言語のPHPを学ぶ場合、入門書(基礎を優しく解説したもの)、専門書(深い理論や応用を扱ったもの)、逆引き辞典(実務で困ったときにすぐ引けるもの)の3冊を選ぶ。1冊だけだと偏った理解になりがちですが、3冊を並行して読むことで、各本の強みを活かし、弱みを補完でする読書術となっています。


実際に私が試したのは、以下となります。

入門書: 『入門者のLinux 素朴な疑問を解消しながら学ぶ

理由: Linuxの基本操作やコマンドラインの基礎を、会話形式で親しみやすく解説しています。初心者の疑問点を丁寧に解消し、 環境設定からファイル管理まで視覚的に理解しやすかったからです。

専門書: 『[試して理解]Linuxのしくみ ―実験と図解で学ぶOS、仮想マシン、コンテナの基礎知識【増補改訂版】

理由: Linuxの内部メカニズム(カーネル、プロセス、ネットワークなど)を体系的に深掘りしている。コマンドを実行しながら、プロセスやメモリの動作を観察するので、抽象的な理論が具体的に掴め初心者から中級者向けの技術書となっていたからです。

逆引き辞典: 『LinuxコマンドABCリファレンス

理由: コマンドのリファレンス本で、問題解決型の逆引き形式の辞書本です。ファイル操作、ネットワーク診断、パッケージ管理などの 案内をコンパクトにまとまっていたからです。

実際に試した結果: Linuxのインストールからカーネルチューニングや、プロセスやメモリの動作を偏りなく学べました。単独読みだと入門で止まりがちですが、3冊で視点が変わり、深まったと感じました。

おわりに

この本は「技術書を効率よく読む方法」であることに加え「限られた時間の中で最大の学習成果を出すための本」と感じました。
また、上記で紹介した項目以外にも参考になる具体的な技術書の読書テクニックが紹介されており技術書を読みスキルアップするうえで読んで良かったと感じました。

https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798171548

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