千手システムについて
株式会社テイクーワンのK.Sです。
運用管理ツール「千手システム」について、主に私が職場で利用している機能に関して、簡単ではありますがご紹介いたします。
千手システムとは
野村総合研究所(NRI)様から提供されている運用管理ソフト群の総称で、製品ラインナップとしまして、システム運用管理ツール、統合運用管理ツール、サービスデスクツールがございます。その中でも、私の職場では、システム運用管理ツールの千手ブラウザといったツールを主に使用し、日々システムの安定稼働に取り組んでおります。
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千手ブラウザ
千手ブラウザとは、UNIX、Linux、Windowsサーバで構成された分散環境における業務システムの運用管理を一元的に行う操作が可能な監視ツールとなります。具体的には、ジョブスケジューラ管理、リソース監視、ノード監視、メッセージ監視等を常時実施するような機能がございます。様々な機能がございますが、私の職場では主に、サーバやネットワークの状態を確認するノード監視、バッチ処理を確認するジョブ監視等で使用しており、異常が発生した際は速やかに対応して安定した運用の維持を目指しております。
ノード監視とジョブ監視
ノード監視
グローバルノードモニタ
監視ノードの状態を表示するモニタ。レベル別に正常や異常等のタブがあり、ノードの状態により表示されるタブが変わります。主にリソースやネットワークの監視を行っておりますが、異常を確認した際は、速やかに対応を実施し、正常タブに戻る事を確認しております。また、臨時作業(一時的な監視の停止等)に伴い、ノード監視の停止/開始といった操作も実施しております。
メッセージモニタ
監視ノードにて発生したシステムメッセージ、アプリケーションメッセージや千手上でのメッセージを表示するモニタ。障害メッセージ以外にも様々なメッセージが出力しますが、運用上、基本的には障害情報にて出力されたメッセージに対して確認を行い対応しております。
ジョブ監視
ジョブエディタ
現在定義されているジョブの編集を行うことが出来ます。開発担当者による新たな処理がリリースとなった際や、既存ジョブの修正依頼を受領した際に、想定通りのタイミングで処理が実行されるようジョブの登録、修正を行い、スケジュール化する。
ジョブモニタ
スケジュール化されたジョブの稼働状況、終了状況を表示します。基本的には、その日にスケジュールされている全ジョブが、決められた時間内に正常終了していくことを監視するのが主な目的となります。ジョブの異常終了が発生した際、ノード監視同様にメッセージモニタでも検知し、速やかに対応を実施し、リカバリを行います。また、臨時でスケジュール外の動作依頼(動かない予定の日だったが動かす等)を受領した際にジョブの修正操作を行います。
おわりに
私が職場で使用している千手システムの一部機能の簡単な紹介となりましたが、運用の世界では、千手システム以外にも、Systemwalker(富士通様)、JP1(日立ソリューションズ様)、Tivoli(IBM様)等様々な監視ツールが存在しており、職場の環境によって使うシステムは様々ですが、それぞれ似たような部分もあるかと思います。今後、システム運用業務に従事する予定があったり、興味のある方は、一度各監視ツールの特徴等を調べてみてはいかがでしょうか。
千手システムのユーザーガイド
https://senjufamily.nri.co.jp/manual/senju/download/2023/html/users_guide/introduction/what-is-it.html
