【Linux初心者向け】覚えておくと便利なLinuxコマンド集
株式会社テイクーワンのF.Sです。
最近、ITインフラの仕事に携わるようになり、日々Linuxと向き合う中で「このコマンド、もっと早く知っていれば…」と思うことが増えてきました。
今回は、Linux環境で覚えておくと便利なコマンドを厳選して、初心者目線でご紹介します!
コマンドは実際に使って覚える
私自身、インフラエンジニアとしてのキャリアをスタートしたばかりで、Linuxもほぼ初心者の状態からのスタートでした。(今も勉強中...)
日々、分からないコマンドをネットで調べては、メモして試す…ということを繰り返しています。正直なところ、Linuxには膨大な数のコマンドがあって、「全部覚えなきゃいけないのかな…」と不安に思うこともありますよね。
でも実際には、頻繁に使うコマンドというのは限られています。最初から全部を丸暗記するのではなく、「使いながら少しずつ身につけていく」のが、一番の近道だと感じています!
覚えておくと便利なコマンド集
今回ご紹介するコマンド
・ls
・cd
・pwd
・cat
・tail
・df -h
・free -h
・top
・ping
・man
さっそくやってみる
ls(ファイル一覧を見る)
用途:指定ディレクトリ内のファイル一覧を表示。
よく使うオプション:
-l:詳細表示(パーミッション、サイズ、更新日時など)
-a:隠しファイル(ドットファイル)も表示
使用場面:設定ファイルの場所を探したいとき、権限確認したいときなど。
cd(ディレクトリの移動)
用途:作業ディレクトリを移動する。
cd ..:ひとつ上のディレクトリに戻る
cd ~:ホームディレクトリに戻る
使用場面:設定ファイルやログファイルを見に行くときに必ず使います。
pwd(現在のディレクトリを確認)
用途:今、自分がどのパスにいるのか確認。
使用場面:深いディレクトリに入った後や、スクリプト実行時の確認など。
cat(ファイルの中身を見る)
cat [ファイル名]
用途:小さな設定ファイルをパッと読みたいとき。
使用場面:ログの最終行を見たいときや、短い設定ファイルの中身を確認したいときに便利。
tail(ファイルの末尾を見る)
tail [ファイル名]
tail -f [ファイル名]
用途:ファイルの最後の数行を確認。
-f:リアルタイムで追いかけ表示(ログ監視に必須)
使用場面:エラー発生時やサービス再起動後に、ログ出力を確認したいとき。
df -h(ディスクの使用状況を確認)
df -h
用途:ディスクの使用量と空き容量を確認。
-h:人間に見やすい単位(KB→MB→GB)で表示。
使用場面:ログが溜まっていないか、容量不足になっていないかを定期チェック。
free -h(メモリの使用状況を確認)
free -h
用途:メモリ(RAM)やスワップの使用量を確認。
使用場面:サーバーが重いと感じたときや、メモリ不足による動作不良を疑うとき。
top(CPUやメモリの状況をリアルタイムで確認)
top
用途:CPUやメモリの消費が多いプロセスを確認。
使い方補足:
q で終了
M:メモリ使用量順に並べ替え
P:CPU使用率順に並べ替え
使用場面:サーバー高負荷時に、原因となっているプロセスを調査するとき。
ping(接続確認)
ping 8.8.8.8
ping www.google.com
用途:対象ホストと疎通できるか確認。
使用場面:サーバーがインターネットに接続できないときや、名前解決(DNS)の確認。
man(コマンドの使い方を見る)
man ls
用途:そのコマンドの詳しい説明やオプションを確認。
使用場面:「このオプション何だっけ?」「正しい使い方あるかな?」と感じたときに役立ちます。
補足:q で終了できます。
実践しながら知識を深めるのが一番
コマンドは知識として読むだけではなかなか定着しません。「触る・壊す・直す」を繰り返しながら、徐々に慣れていくのが理想です。
もし手元に仮想マシンやテスト環境がある場合は、どんどんコマンドを試してみてください。間違っても大丈夫な環境で試せると、自信にもつながります。一緒に頑張りましょう!!