システム開発の現場に入る前に学びたい8つのこと【毎日使っているものたち】

はじめまして。M.Sです。
IT業界とはかけ離れた職種の未経験からこの業界に入り、満3年たちました。
そんな私が現場に入る前に学んでおいた方が良いと思ったことをまとめました。
同じように未経験からWeb開発のシステムエンジニアを始める方や、
未経験者の研修を担当する方の参考になればと思います。

システム開発の現場に入る時~業務が始まるまで

まずは、実際に業務が始まるまでに確認しておきたいポイントです。

1.挨拶の仕方

挨拶の仕方って何?と思われる方もいるかもしれません。
恥ずかしながら私はそれまでに名刺交換などをしたことがなく、取引先の方との挨拶の基本がわかっていませんでした。
挨拶はしっかりできるに越したことはないので、恥をかかないよう、経験豊富な営業さんなどに教えていただくのが良いです。

2.セキュリティの基本

弊社ではセキュリティ教育が行われていますが、現場でも何度もルールを確認します。
最近は、なんでもスマホにメモしたり、いったん写真を撮って後からその写真を見返して学習することも、
学習手段のひとつとして普通になっています。
現場に入り必要なことをメモする際にスマホを使って良いのか、必ず確認が必要です。
私用スマホでお客様の情報を保存することはNGとなることが多いので注意しましょう。

3.現場で必要なプログラム言語の基礎

いわずもがなですが、作業するにはまずプログラムが読めないとはじまりません。
全く勉強せずに現場に入る方はいないと思いますが、参考教本1冊分くらいは学習しましょう。

4.質問の仕方

現場にいらっしゃる方はみなさんお忙しくされていることが多いです。
質問する際に長々と説明したり、何が聞きたいか分からないような質問をするのは、質問を受ける側の負担となってしまいます。
どのように質問するのが良いか、研修時や先輩社員などに確認し、なるべく質問事項をまとめてから質問するように練習しておきましょう。
また質問事項がある場合は誰に相談するのか、連絡手段などは現場で事前に確認しましょう。

いざ、業務開始

現場に入って、一通り初回手続きが終わったら、いよいよ作業開始です。

5.エクセルの使い方

設計書や進捗管理などあらゆる場面でエクセルを使用します。
基本的な操作ができる方がほとんどだと思いますが、ウェブ会議で画面を共有し、
操作しながら会話したり、会話内容を入力しながら進めることは多々あります。
その時にもたつかないようにスムーズに扱えるように準備しておきましょう。

一例ですが私の現場では、以下の機能の使用頻度が高く、もたつきやすいです。

  • 罫線を引く
  • 図形の挿入(吹き出しや矢印など)
  • 条件付き書式

また余裕があれば、マクロにも触れておくと良いです。
マクロが組み込まれたドキュメントを扱うことも少なくなく、マクロ作成を依頼されることもあります。
実際にマクロ作成に時間がかかりましたが、日次業務で1時間ほどかかっていた業務が
10分ほどで終わるようになり業務効率がかなり向上したので、自分でも作成できるようになっていると便利です。

6.サクラエディタの使い方

日常業務でテキストツールのサクラエディタをよく使用します。

  • システムのログを解析する
  • ドキュメントやソースから検索する
  • テキストファイルの文字コードを確認・変更する etc・・・

まだまだたくさんありますが、サクラエディタを使用しない日はないといっても過言ではありません。

特に以下の機能は使用頻度が高いので学んでおくと良いです。

  • 検索や置換
  • grep検索
  • 整形(スペースの削除など)
  • 正規表現(検索や置換の際の条件に指定)

7.WinMergeの使い方

WinMergeはこの業界に入るまで使用したことがありませんでした。
ファイルを比較して差分を確認できるツールです。

例えば、以下のような場合に使用します。

  • 改修したソースのどこを修正したか
  • 目的以外の修正が入っていしまっていないか etc・・・

複数ファイルを比較することもできます。
1度使えばだいたいの使い方は分かると思うので、使ってみるとよいと思います。

8.テストの概要ややり方

業務の中に、実装したプログラムが想定通りに動くかどうかを確認する作業があります。
それをテストや試験と呼びます。

テストと一言で言っても工程が複数あります。
単体テスト・結合テスト・システムテスト etc・・・
ひとつひとつに確認する観点が異なります。

またテストの種類も複数あります。
機能テスト・境界値テスト・回帰テスト etc・・・

どんなテストを行いどのような手順で行うかは現場によって異なります。
しかし、テストの概要やどんな目的で行うのかという根本的な部分は
どこも変わらないので、手を動かしてやってみるのが良いと思います。

以下のことを実行してみると現場でも理解が早いと思います。

  • テスト仕様書の作成
  • 実際にプログラムのテストを行う
  • ログを見る
  • エビデンスをとる

おわりに

現場に入る前に知っておいた方が良いことをまとめました。

実際に業務しているとき、わからないことがあってもだいたいのことはネットで調べればわかります。なので都度調べるというのも良いのですが、指示されたときに作業内容のイメージがつきやすくなるので、一度触ってみることをおすすめします。

※現場によっては全く使用しないものもあるかもしれません…。

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